大学入試直前 親が受験生にできることは何もないのか!?

      2016/12/19

親不安

鈴ペンさん
今日はなんか嫌な予感がする。

 

ドタドタドタドタ  バンッ!

 

不安がいっぱい保護者Yさん
鈴ペンさん聞いてくださいよ!
鈴ペンさん
やっぱり!
鈴ペンさん
一体どうしたんですかY君のお母さん
不安がいっぱい保護者Yさん
うちの子入試直前だっていうのに野菜食べないんですよ!鈴ペンさんから野菜食べるように言ってやってくださいよ!
鈴ペンさん
野菜!?なぜ自分で言わないんだ….
鈴ペンさん
とりあえず落ち着きましょう。でも確かに栄養管理は大事なので、まずはみそ汁に野菜をたくさん忍ばせるところからはじめませんか?

 

このやり取りは本当にあった話です。毎年この時期になると、受験生当人よりも親のほうがナーバスになってしまうことが多く見受けられます。親や周りはどうにかしてあげたいと思っても、実際に受験するのはお子さん本人なので、ついつい空回ってしまい親子喧嘩に発展してしまった、、、ということがよくあります。

例えば、早稲田生が過去問対策に答えます!の記事で登場した幸雄と以前受験期の親御さんに関する話をした際、幸雄もこんなことを言っていました。

幸雄
親が成績で一喜一憂すること、結構きつかったです。僕も最初こそ、悪い点とったらショック受けてたりしましたけど、受験期後半は、別に復習して全部できるようになってればよくね?って思ってたんで、悪い点でも全然ポジティブだったんですよ。
けど親は全然そんなことなくて、頭抱えちゃったり、逆に点数いいとあからさまに機嫌良くなるんです。
そのあからさま具合が嫌でしたね。
幸雄
良かったなら良かったで、それを持続させるだけの努力をすればいいし、悪かったなら悪かったなりに分析して復習すれば、模試を受けた瞬間の自分よりも実力は必ずつくわけじゃないですか?
そういう意識を持ってたんでそこの価値観のズレはきつかったですね。

 

幸雄のお母さんはとても心配性の方で、毎週鈴ペンのもとに心配で電話がくるような方でした。確かに幸雄の言う通りで、子供はいたって冷静に自分の状況を分析し、それを乗り越えるために対応しようとしているのに、親がこうでは子供を動揺させてしまいます。

でも、「何にも知らないくせに知ったようなこといわないでよ!バンっ」「うるせークソババア!」なんと言われても、親としては心配でたまらない。黙っちゃいられない、何もしないでいられない、何かしてあげたい、、、というのが親の心境だと思います。子供の受験は子供の人生を左右するかもしれない大きなことだから、普通でいられないのは当たり前だと思います。

そこで今回は、この時期受験生の力を最大限にするために親ができることや注意点について、具体例を挙げながら報告したいと思います。

高井母正気

 

 

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受験生のリズムを崩さない

長く受験勉強してきた受験生にとって、直前期はいよいよ受験リズムが最高潮に乗っている時期でもあります。本番、そのテンションを持続することが、本番で力を発揮することに直結します。なので、なるべくいつも通りの生活を崩さない、崩させないことが大事になります。

もちろん食事面、生活面での管理は大事になりますが直前だからといって特別にいつもとは違うようなことをするのはやめましょう。事実、鈴ペンも受験前に親ではないけれど人から合格ドリンクをもらってありがたく飲んだところ、カフェインがきつく見事に体調を崩し受験直前なのに3日も寝込んでしまった、という苦い経験がありました。

なので、「受験期だから」といって特別なことをするのはお勧めしません。『普段通り』のご飯、『普段通り』の家族の生活が、一番受験生にとって一番リズムを保ちやすい環境になります。

 

だらけてきても見守る

ただ、併願校も受け終わって第一志望直前になると一気に緊張の糸が切れて、突然だらけだす生徒もいます。そんな時、親としてはこの子大丈夫なんだろうか、と気が気でないかもしれませんが、そこは静かに見守りましょう。

というのも、それはだらけているのではなく、あまりの緊張に受験生自身の体が本能的にリラックスさせようとしているからです。

事実、そういった生徒は多くいました。

例えば、

験直前に、センター失敗してもうしんどすぎて、勉強は中断してオレンジデイズとテラスハウスのDVDを見るのにふけってしまったが、逆に二次本番緊張しすぎずに試験を受けることができた。(横浜市立大学医学部医学科現役合格)

併願が終わってあとは3日後の早稲田だけってなったときに、前に併願先が落ちててもう精神的に崩壊してたから、結局3日間ずっとお世話になっていた家の猫と遊んでたら本番リラックスして乗り切れた。(早稲田大学人間科学部合格。ちなみに鈴ペンの話)

など、緊張をゆるめることも本番リラックスして挑めるためにある程度必要なことだと思います。

もちろん英語や数学なんかはブランクがあくと元に戻すのが大変なので、3日くらいは大目に見て、それ以上をこす場合はそれぞれの家庭のコミュニケーションの方法で背中を押してあげましょう。

鈴ペンさん
あの時あれがなかったら多分受かってなかったと思う。でもリラックスしすぎて本番に遅刻しそうになったから、そこは注意だね。

 

あらゆるリスクに備える

受験当日は驚くほどハプニングがつきものです。受験生はその日のために努力をしてきた訳ですから、いつもとは違った精神状態にいます。そのため、普段ではあり得ないようなことが受験日には起きがちです。そういうときこそ、親の出番です。勉強以外のことで失敗させない、あるいは動揺を生まないためにも、あらゆるリスクを想定してすぐ対応できるようにしておくことが、親子で受験を乗り切る上で非常に重要な親の役割になります。よくあるハプニングと対処法を紹介します。

 

本番受験票を忘れた

各試験会場の試験事務室へ行って、指示に従う。大抵対応してくれるはず。念のため受験大学の入試要項やHPで事前に調べておきましょう。例えば早稲田大学は、受験票再発行所が当日8時半から利用できる(※早稲田大学入学センターQ&A参照)。ただし、受験票の発行には時間がかかるので、受験票うんぬんに関わらず早めに受験会場に到着するようにさせましょう。また、念のため受験番号はあらかじめ親の方でも控えておくようにしましょう。

 

人身事故で電車が止まった!!!

慌てず電話で試験会場に連絡すること。その際は、タクシーで向かえるようであればタクシーに乗れるように現金は多めに持たせておきましょう。また、かならず「遅延証明書」を入手しておきましょう。交通機関のダイヤが完全にマヒしてしまった場合、自分だけでなく、他の受験生も同じ状況なので、落ち着きましょう。また、その場合は大学側のHPで対応が発表されるので、慌てずそちらも確認しましょう。

 

下痢止めや胃薬などを持たせる

緊張から急な腹痛に襲われることがあります(これはほんとに結構あるしよく聞く)。なので、常備薬や下痢止め、胃薬などは必ず持参させましょう。鈴ペンは併願の立教の試験中、緊張のあまり吐きました。

 

試験会場あってる?

試験会場が2つある場合要注意です。例えば慶應義塾大学は、受験番号によって三田キャンパスと日吉キャンパスに分かれている場合があります。また実際に鈴ペンが東工大に受験応援に行った際、試験30分前になって試験会場から猛ダッシュして出てくる受験生が、、、。まさかの鈴ペンの生徒でした。大岡山キャンパスだと思ってたら、その子は田町キャンパスが試験会場だったとのこと!鈴ペンは卒倒しそうになりました。その時点で試験開始まであと30分だったので、猛ダッシュで彼は田町へ向かい、なんとかギリギリ間に合うことができました。その生徒はそんなハプニングにも負けず見事合格したから良かったのですが、試験会場は何気に落とし穴なので、必ず親子で確認をしておきましょう。

 

以上よくある4点を挙げましたが、想定されるリスクに備えて準備をしておくことで、何かが起こったときに慌てず対応できるようにしておきましょう。また、事前に防げるもの、例えば受験票や時計、筆記用具などは、うるせーと言われてもここは事前にしっかりチェックしておきましょう。

 

事務手続きは大丈夫か

またそれ以外にも、寮を考えている場合は、予想以上に申請締切が早い場合が多いので、そちらも確認しておきましょう。例えば電通大は、大学寮の申請期限はなんと2月12日までとのことです。国公立大学は特に、前期日程の前に大学寮の申請締切があるところも多いので、経済的な理由から大学寮を考えている場合はかならずチェックをしておきましょう。提出書類に所得証明書などの準備が必要なので、早めに動き始めましょう。

それ以外の場合でも、合格してから家を探す場合に備えて、事前に準備はしておきましょう。今は格安の大学寮意外にも、親の経済制限のない割安な寮がたくさんあるので、今のうちにチェックしておきましょう。

 

たとえ絶望的でも、やれるところまでやりきらせる

親が心配して子供を諦めさせることは絶対にしてはダメ!

特に国公立大学志望者の場合、前期が終わった後発表が出るまでの時間、後期の勉強を続けるのは受験生本人にとっても精神的にかなりきついことです。その際に、本人ではなく親が先に参ってしまって、受験をやめさせてしまう場合があります。しかし、後期も第一志望に出している、志望順位が第二志望である場合は、どんなに辛くても勉強を続けさせましょう。

受験で大切なのは、本人が後悔しない受験にすることです。また、本人が誰のためでもない、自分のための受験をすることが大切です。

というのも毎年大学進学後の再受験生が年々増えており、大学短大志願者数が約70万人近くいる中、再受験生は約4万人にものぼると言われているからです。朝日新聞の再受験生に関するコラムを紹介します。

■親世代の考え方、変化

 再受験が広がる背景にはどんな事情があるのか。

 「ギャル系の子がたくさんいて嫌だ」「周りと会話のレベルが合わない」「教員になりたいのに、サークルの先輩に『うちでは教員採用試験は無理だよ』と言われた」

 入試動向の分析を担当する石原賢一・駿台情報センター長は、教え子たちのそんな声を聞いてきた。

 背景には、親世代の考えの変化があるという。「自分たちの受験が厳しかった分、子どもに対しては安全志向が強まっている」。駿台の生徒を対象にした調査では、そうした親の意向に従う子どもが増えている。志望校選びで親と意見が合わない場合、「自分の意見を通す」は、1995年の67・5%から、2010年は49・4%まで下がった。本人の思い入れの強くない大学や下調べが不十分な大学に入った結果、再受験に至るとみる。

 石原センター長は入試の成績を開示する大学が増えた点など入試制度の変化も影響したとみる。別の大学に入学した後でも、本命の合格ラインまでわずかな点差とわかれば、「もう一度挑戦してみよう」という気になるという。

 リクルート進学総研の昨秋の調査では、高校の進路指導担当者の9割超が進路指導に難しさを感じ、理由として前回(10年)は21・5%で3位だった「(生徒の)進路選択・決定能力の不足」が24・3%で2位となった。自由意見では「親の言うなりに進路選択をしている」「進路選択・大学入試制度の多様化に伴う理解不足」などが挙がった。

『大学入学後の「再受験」急増 9年で60倍、予備校調査 (朝日新聞DIGITAL 2013.2.7)より引用 http://www.asahi.com/edu/center-exam/TKY201302040433.html

結局再受験した場合、余計に時間もお金も遠回りの結果となってしまいます。

親が子供を失敗させたくないと思うのは当然のことだと思いますが、しかし成功も失敗もどちらにせよそれは子供の人生にとってかけがえのない経験であり、それを大人が奪ってはいけないんじゃないかと、予備校勤務時代に感じたことでした。

例えば前期が不合格だった場合でも、国公立大後期の欠席率は約50%(医学部医学科を除く)。半分は前期合格や諦めてしまった、などの理由から受験に来ません。事前に大学側から発表されている倍率より実質倍率はかなり低くなるのです。

事実前期がダメでも諦めずに後期で合格していく生徒はたくさんいます。たとえ浪人するにしても、途中で諦めて浪人するから、といって甘んじてしまう受験生よりも、できるところまでやりきった、ちゃんと「落ちた」生徒とでは、悔しさのモチベーションが全然違うので、成績の伸びが全然違います。

また、逆に子供が諦めそうになっていた場合、背中を押してあげるのもまた親ができることだと思います。国公立前期が終わって、その後周りの受験生が少なくなるなかで受験勉強を続けるのは本当にしんどいと思いますが、本人がずっと目指してきた志望校であるならば、叱咤激励して背中を押しましょう。 

 

まとめ

以上、鈴ペンの経験から、受験直前期に親ができることや注意点についてまとめてきました。大切なのは、

●普段通りの生活をすること

●リスクに備えておくこと

●そして親が子供を見守り、親が子供の受験をやめさせないこと、

この3点です。

始めにも言いましたが、この時期なにもできない親の方が情報もなかなか入ってきにくい分、精神的に辛い時期だと思います。それは当然のことだと思います。でも、たとえどんな状況になっても、親の受験ではなく、子供の受験だ、ということは忘れないでほしいなと、鈴ペンはお願いしたいです。

最後に、超がつく心配性だった母をもつ幸雄の、もう一つのコメントで締めくくりたいと思います。

鈴ペンさん
お母さんそんな心配性で、さっきの話もそうだけどそんな感じでぶっちゃけ幸雄はきつくなかったの?
幸雄
そうですね。さっき言った通りきついこともありましたが、でも実は僕、すごく親に感謝してるんです。お母さんは、成績の結果についてはとやかく言うのは確かなんですが、勉強や志望校については一切何も口を挟んでこなかったんです。もちろん鈴ペンさんに裏では相談してたと思うんですが、ある意味そういった形で見守ってくれてた

家で勉強できる環境を整えてくれていたこと、予備校の自習室が朝並ぶからってんで、直前期毎日車で送り迎えしたりしてくれたこと、本当に感謝してるんです。特に、慶應文学部の日に大雪が降って電車がストップしたとき、僕は第一志望じゃないし寒いし半ば諦めてたんですが、両親が一生懸命朝から雪かきして、車だしてくれて、、、。結局慶應はだめだったんですけど、ほんとにあれはうれしかったし、気持ちが前向きになりましたね。

鈴ペンさん
そっか、なんかうるっとしちゃった。なんか色々あるけど、支えもらってることを子供はちゃんと分かってるんだねえ。
幸雄
そうっすね。

 

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