センターリサーチC判定は合格?不合格?ボーダーの判断方法
2018/01/18
センター・リサーチ、データネット、それぞれ自己採点結果の返却が開始されました。この時期よくある質問がセンター・リサーチ、データネットの判定結果での私大センター利用入試の合格ボーダーです。
A、B判定ならほぼ合格!?
予備校で働いている際は、センター・リサーチ、データネットでA、B判定であれば、ほぼ合格していると指導してきました(鈴ペンだけでなく、周りの担任も)。実際、鈴ペンがいままで見てきた生徒で、自己採点結果でA、B判定の生徒はほぼ合格しています(※もちろん、自己採点ミスやマークミスなどの可能性も否定できないので、100%ではない)。ほとんどの生徒は、A、B判定であれば、その私大の個別試験は出願してあっても実際には受験せず、志望順位の高い大学対策へ時間をさいていました。
しかし、一番判断に困るのがC判定以下の判断です。
そんなんきにしてる暇があったら勉強しろ!と言われることもあるかもしれませんが、この時期メンタルは重要。気になってしょうがないなら確認しましょう。
また、国公立組、これからの第一志望に向けての試験日計画を考えると、
ここで合格可能性を把握しておくことはとても重要です。
そこで今回は、
センター・リサーチ、データネットC判定の合格ボーダー判定方法について報告していきます。
C判定のボーダー判定方法
自己採点集計は2社で比較しよう
結論から言うと、C判定の場合実際のところ合格している生徒が多い印象です。しかし、C判定と言っても、センター・リサーチ、データネットそれぞれで若干判定が異なることがあるので、
どちらかがB判定のC判定と、
どちらもC判定、
どちらかがD判定のC判定の場合とで、
同じC判定でも判断は変わってきます。
これは、どちらの方が判定の精度が勝っている、という問題ではなく、センター・リサーチ、データネットそれぞれ両方出している受験生もいれば、そうでない受験生もいるので、それによって自ずと判定にも差が出てくるからです(ちなみにネットで、河合の方が厳しいとか、データネットは国立向きとかいう情報がありますが、決してそういうことはありません)。
毎年河合、駿台ベネッセ共にセンター受験者の約8割が参加しているので、両社の数値は近いものにはなりますが、母集団の小さい方式などは、どうしても差が出てきてしまう場合があります。
そのため2社で判断することがとても重要になります。
自己採点集計を1つしか出していない人は、まずはそれぞれの自己採点集計結果をもとにした自己採点シュミレーションシステム、インターネット選太君(駿台)、バンザイシステム(河合塾)で自分の状況を確認し、かならず2社の比較をもって判断するようにしましょう。
なお、1月31日以降はインターネット選太君のシステムが終了するので、それ以降はデータネットのページにある50音/大学別動向から、志望大学の度数分布図(今年、昨年度の集計結果、昨年度の合否分布)をダウンロードできます。※データネットは過去数年分のデータも確認できます。→2017年のデータ・2016年のデータ・2015年のデータ・2014年のデータ・2013年のデータ
Bに近い『C』判定か、Dに近い『C』判定か 自分の位置をチェック
一番厄介なのが、河合も駿台もC判定の場合。
ここで重要なのが、ひとえに「C」判定といっても、Bに近いC判定か、Dに近いC判定かでも判断が変わってくるという点です。
つまり、分布図をしっかりと確認することが重要ということです。
これもデータネット、センター・リサーチの結果に分布図として掲載されていますが、もちろんインターネット選太君(駿台ベネッセ)、バンザイシステム(河合塾)でも確認できます。また、
言うまでもありませんが、分布図でBに近ければ近い程合格可能性が高くなり、分布が下に行けば行く程合格可能性は低くなります。なので、必ず自分が分布図のどの位置にいるのかを確認しましょう。
ちなみに、、参考までに鈴ペンの経験上での印象で、C以下でのパターン別合格可能性を紹介しておきます。
C判定+C判定でも、Bに近いC判定にいる場合は合格しているケースをよく見るので、分布をチェックするのってとっても重要です。
ではさっそく、具体的な分析方法を見ていきましょう!
流れとしては、
①バンザイシステムで位置確認 → ②選太君で昨年度との比較も併せて自分の位置を分析、確認(自分の得点で、昨年度は合格者が出てるのか?を併せて分析してみる) → データネットの50音/大学別動向で詳細を確認する→ ③大学HPで志願者状況を確認
となります。
バンザイシステムと選太君を使った具体的な判定方法
参考データ
英語:165点 、リス:45点
国語:161点
世界史B :85点
合計:440点(80%)
配点:英(リス含)200・国200・社100
配点修正後→410点
志望:中央大学文学部/心理学 単前3 センター
河合も駿台もC判定
で判定してみました!
①まずはバンザイシステム(河合塾)で位置を確認
バンザイシステム(河合塾)で、志望大学における自分の位置を確認します。
※データは一部過年度のダミーのデータを使用しています実際のボーダーは河合塾HPをご確認ください。
『バンザイシステムの分布図』
☆が自分の位置。
ちなみにこの☆がいるボーダー410ラインの「89」は、410点ラインに89人いる、というわけではなく、410点ラインまでに88人いる、つまり、累積度数になります。これによって自分の位置が分かります。
バンザイシステムは、画面にいったら指示に従って、センターの自己採点の入力、条件を入力、判定をクリックすれば結果を表示できます。
チェックしてみる → バンザイシステム(河合塾)※センター後公開
ただ、ここで気になってくるのが、自分のいくらB判定に近いって言っても、合格するの?っていうところ。
ここで利用できるのが、昨年度の合格者不合格者の情報をまとめてみることができる、駿台ベネッセの、選太君です!(1月31日以降は50音/大学別動向から確認できるよ!)
②データネットで多角的に分析!
データネットでの自分の位置を見ていきましょう。
データネット 選太君 を利用するには、駿台のI-SUM Club会員登録をしなければいけません(無料)。ちょっと手間ですが、
そちらを済ませてから利用しましょう。
データネット選太くんは非常に優れもので、昨年度の志望者度数分布と、合格者不合格者の得点分布データも一緒に確認することができるのです(バンザイシステムだと今年度のみ)。
昨年度と比べた今年の志望者動向や、どんな成績の人が集まっているのかなど、多角的に自分の位置を詳しく分析することができ、また自分の得点で昨年度は合格者が出ているのか、いないのか、等も確認することができます。
河合のバンザイシステムと併せて是非こちらも確認しましょう。
では、さっそくデータネット度数分布図の見方を紹介していきます。
選太くんの使い方
まずこちらから選太くんの画面への入り口にいき、I-SUM Clubにログインします。
ログイン後、インターネット選太君のバナーをクリック(下記画像赤枠)へ入ります。
選太君画面に行き、得点を入力します。
次に、大学を選択します。ここでは中央大学を個別で指定するので、「個別指定」にチェックをいれます。逆に、ここで持ち点から事後出願可能な大学を選べたり(条件指定)もできます。
今回は中央大学なので、中央大学を選択して「判定」をクリックします。
学部専攻、方式を選択し、次へをクリック!
結果が出ました!ここで、分布図をチェックします。詳細の「分布」をクリックしましょう
分布図
左が今年の状況、右が去年の結果になります。
左の総志望の数値の見方は、その得点帯の人数と、括弧の数値は、累積の人数です。
なので、414点Bボーダーラインは、16人いて、それよりも上の得点の人数は、49人いる、つまり、49位以内にはいる、ということがわかります。
実際に、より昨年度の状況が確認できる、データネットの50音/大学別動向を利用すれば、今年と昨年度の学部専攻の志願者の平均点も確認できるので併せてみるとより確実です。
※Excelをダウンロードできます。
また、このデータからはより詳細な、昨年度と今年の上位層の成績の差異を分析することもできます。
③昨年度の実際の出願状況をチェックする。
去年の実際の出願状況と合格者数、また今年の志願状況も確認してみましょう。
90が合格者数です。
なお選太くんの合否者の数は、大学側が示している実際の数ではなく、データネット参加者で、調査判明結果なります。合否の人数と昨年度志望者人数が一致していないのはそのためです。
④実際に分析してみた結果
以上をまとめて、C判定での合格可能性をまとめてみました!
持ち点:414点
河合も駿台もC判定!
①位置:
河合 Cライン403点 Bライン417点 → Bー3点、C+11点
駿台 Cライン395点 Bライン415点 → Bー1点、C+19点
両社ともにBよりのC判定ということが分かります。
②今年の志望動向:
河合 463人志望(うち410点以上89名)
駿台 398人志望(うち410点以上80名)
②昨年度との比較(データネット50音別データより)
昨年度 267人志望(うち410点以上62名)
今年度 398人志望(うち410点以上80名)
以上の結果を総合的に考えると、
●昨年度と比較すると志願者は増えているけれど、B判定以上の成績上位層は去年に比べて少ない。
●両社ともBよりのC判定
●ボーダーは昨年度とあまりかわらない。
以上の結果から、昨年度と大体おなじの結果が予想されるので、十分合格圏内に食い込める位置にいる!ということが分かります。
このように方式別に細かくみていくことで、より具体的に分析ができます。多角的にデータを見ることが大切です。
まとめ
以上、センター・リサーチ、データネットでC判定のボーダー判定方法についてまとめてきました。
私立大学のセンター利用入試は、うまく判断すれば第一志望に費やせる時間を増やすことができるので、今回紹介した方法でしっかり分析し、計画立てに活用してください。ただ、もしここで可能性が低かったとしても、落ち込まないでください。私立大のセンター利用入試は、生徒にもよく言っていますが、『受かっていればラッキー』なのです。ふたを開けるまでは不安でしょうがないかもしれませんが、微妙なラインであるならば、終わったことは振り向かず、これからある入試にむけてできることをしましょう。実際、センター利用全滅でも、そこから一念発起して第一志望合格をつかんだ生徒は大勢います。不安な時こそ、目の前の過去問、参考書、そして入試本番の問題、丁寧に向き合って、一つ一つ積み重ねていきましょう。
他の記事でも言いましたが、受験生にとって今からの時期が一番成績が伸びる時期です。最初は過去問を解いてもなかなか点数がとれないかもしれないが、分析、穴を埋めること、丁寧に行い、いまからできることをやり尽くして、本番を迎えてください。
目次まとめ
②Bに近い『C』判定か、Dに近い『C』判定か 自分の位置をチェック
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