Z会って何?Z会だけで合格できるの?鈴ペンも使ってたから説明するよー。
2017/04/02
Z会は予備校に比べたら年間の費用も安いし、近くに塾がなくても良問を解き添削もしてくれるので、受験生にとってとっても強い味方です。
とは言え、鈴ぺんも始める前に思ってましたが、
- Z会ってよく聞くけど、正直どんなもの?
- なんとなく頭いい人が使ってて難しそう
- Z会だけで合格できるの?
といったように、正直謎に包まれた存在でした。
そこで今回は、
①Z会のシステムについて
②Z会だけで合格できるのか
③鈴ペンが使っていた結果!
についてまとめていきたいと思います。
①Z会のシステムって?
本科と専科がある
Z会には本科と専科という、いわばコースの様なものがあります。
「本科」
志望大学別に主要5教科の個別試験対策を1年間を通したカリキュラムで行うコース。月に2回の演習。
例えば「早慶コースの英語だけ」といったように、1講座から受講可能。夏までは典型問題、秋は実戦演習、直前は本番形式の演習といった3段階プログラムのカリキュラム。
秋の実戦演習から、といったような、途中からの入会も可能。また、途中からの入会でも最初から全部取り組むことも可能。
費用は1講座月3,200円くらい。複数受講セット割引もある。
「専科」
センター試験や、分野別、小論文など、特定分野の対策を行う講座。いきなり本科じゃちょっと基礎が、、、という人に向けて、基礎の講座が用意されている。
費用は1講座月1,500円〜3,200円くらい。本科とのセット割引もある。
Z会はなんと言っても添削!
Z会の特徴でもあり魅力は、やはり何と言っても良問と添削があることです。特に東大京大東工大、一橋大や、難関国公立大学志望者にとって、論述対策は必要不可欠です。しかし論述対策に使う問題を自分で選び、採点するのは困難な事です。
そんな中、Z会は毎月厳選された良問を解く事ができ、さらに添削がつくのでかなり魅力的です。
Z会の学習の流れ
①1ヶ月に2回テキストと問題が届く
②テキストで方法論を学習する
解説講義もある
必修テーマにはポイントを絞った解説授業動画が用意されている。動画はZ会会員専用サイト「Z会MyPage」から視聴。
③添削問題を解く
④答案をZ会に提出する
だいたい教材が届いてから、2週間ペースで提出が目標。提出目標日に間に合わなくても、1年間は添削を受けられる。
⑤返却と復習
Z会に答案が到着してから9日後に答案と成績が返却されます。Z会会員専用サイト「Z会MyPage」からなら、7日後に閲覧できる。
質問や相談もできるよ
Z会の教材で分からないところがでてきたり、学習法や進路についての悩みが出てきたらZ会会員専用サイト「Z会MyPage」からヘルプサービスから専門の学習アドバイザー(Zナビゲーター)に相談できる。※自分でやっている参考書などの質問は不可。
月にどんくらいの学習時間になるの?:「Z会は月2回の模試」のイメージ
本科1講座を受講した場合、1回の取り組み(必修テーマでインプット → 添削問題を解く)で大体150分(2時間半)〜230分(約4時間)くらいかかります。それが月2回なので、月5時間〜8時間くらいの学習時間になります。
通学タイプの塾・予備校の場合、例えば駿台であれば1回の授業で150分×週1なので、月約10時間の授業時間になります。
※※高3生の講座。Z会:早慶コース英語、駿台:スーパー早慶上智大英語、河合塾:早慶大英語を受講した場合。
Z会単体での学習は予備校等に比べれば少ない学習時間になるので、利用者の声にありますが「Z会は月に2回の模試」のようなものと考えると分かりやすいと思います。
費用は?
本科1講座あたりの費用は、62,400円です。本科3講座以上の受講、専科とのセット受講、および一括払いによる割引があります。支払いは、月々払いも可能で、本科1講座だと月4,000円です。他の予備校に比べたらとってもリーズナブルな価格です。
※詳細 ⇒ Z会の通信教育
※高3生の講座。Z会:早慶コース英語、駿台:スーパー早慶上智大英語、河合塾:早慶大英語を受講した場合。詳細は各校HPをご確認ください。
②Z会だけでいいの?
Z会のみで大学受験に臨む事は可能なのでしょうか。結論から言うと、Z会だけで合格している人もいますが、Z会は単なる成績向上のため武器であり、自分の状況が前提で、それを踏まえた上で受講する、自分にとって必要があれば他塾や参考書と併用する、という考えが大切です。
基礎ができていないと辛い
Z会の教材を見てみると、どの教科も基礎の部分 = 問題を解くまでの具材 がある程度できている事を前提に進められています。例えば英語なら、英文法の構造理解、構文解釈など、英文を読み、書くまでの教科書レベルの基本的な知識、この部分がある程度できていないと、結構キツいです。
※資料請求で教材見本や、簡単なトライヤルキッドがもらえるので、資料請求をおすすめします。
Z会は、基礎の部分は前提でそれ以降の部分、つまり、その基礎力を入試問題レベルまで使いこなせるように鍛えるのがZ会です。なので、基礎の部分が壊滅的にあやふやな場合は、Z会本科単独ではおすすめしません。
実際併用型が多い
なので、基礎が曖昧な人などは専科の分野別をセットで受講したり、他の予備校とセットで利用している人が圧倒的に多いです(鈴ペンもそうだったし、生徒もそういう生徒が大半だった)。また、他の予備校や独学者も同じですが、Z会や塾・学校の演習量だけでは正直足りないので、併せて自分で演習のために問題集をやることは、必須になります。
忙しい、金銭的・地理的に塾と併用できない人、通信教育が苦手な人は、スタディサプリと併用している人も多いです。基礎的な部分はスタディサプリでインプットし、Z会でアウトプットするスタイルはかなり効果的だと思います。
スタディサプリの詳細や評判は、こちらの記事でまとめています。
③鈴ペンが使っていた結果!!!!!
実際に鈴ペンも浪人生のとき、秋以降Z会の専科、小論文を受講していました。
受講のきっかけ
第一志望が慶應文学部だったため、その小論文対策のために受講しました。予備校の授業だと月に1、2回しか演習がなかったのと、12月以降は授業が終了して書く機会が減ってしまうので、それを補うために受講を決めました。
実際どうだったか
小論文の課題は月に1度でした。添削は結構辛口コメントで、返却答案は真っ赤っか。最初はくじけそうになりましたが、かなり鍛えられたと思います。やっぱり小論文は書いて添削してもらわないと意味がないので、かなり役に立ちました。
が、しかし!結構後半になってから、冬期講習や過去問演習に追われてZ会が後手に回ってしまい、特に添削問題提出期限が厳密にあるわけではないので(目標提出日はあるけど、提出は1年間可能)、提出が貯まってしまった覚えがあります。
なので、しっかりと自分で計画を立て、時間を予め定期的に作ることが必須になります。
受験結果は?
これはZ会の責任では決してないのですが、慶應文学部は結局不合格で、早稲田大学に進学しました。
なぜ慶應文がだめだったかというと、小論文は、実際最後の慶應プレ模試ではかなり高得点をとることができ(全国順位も50番以内)、実際力はついていたのですが、敗因は「現代文を放置した」ことです。
その年、慶應文の小論文は、自分の意見を書く部分は一切なく、全て「要約せよ」だったので、「慶應は国語がないからいいや〜」と現代文をおろそかにしていた鈴ペンは全くできなかったのでした。
事実、国語をしっかりやっていた友達は見事合格していました。
ちなみに鈴ペンの国語の偏差値は、1年でまさかの20落ちるという今考えると恐ろしい受験生だったなと思います。併願はバリバリ国語があるし、慶應がなぜ国語がないかの意図を組まずに自分よがりで勉強していたという、ダメな受験生の典型だったのです。
大切なのは、Z会を武器として使うこと
なので、大切なのは「Z会だけで合格するのか否か」ではなく、前提に、
●自分が合格点に達する力をつけるために必要なもの、
●志望校が求める力は何か
●それを実行するための学習計画
この3点をしっかり踏まえた上で、Z会を、志望校合格のための武器として利用する、ことが最も大切になります。これはZ会だけではなく、他の塾や参考書を使う際も同じですね。
④まとめ
以上、Z会についてまとめてきました。
自分の答案を誰かに見てもらう事は弱点発見と、学習の効率化を図る上で非常に効果的です。
ただ、大切なのは前提として自分の学習計画をしっかり持った上で受講する事です。
まずは自分の学習計画をしっかり立てた上で、受講を検討しましょう。
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