浪人生のための予備校選び。1年を棒に振らないための3つのポイント
2016/12/19
浪人が決まった皆さん、まずは受験、お疲れさまでした。
あんなにがんばったのに!
がんばりきれなかった、、、
卒業式辛い
この先どうなるんだ、、、、
オワタ\(^o^)/
色々思うところはあると思います。
鈴ペンも浪人しましたが、浪人が決まったときは本当に辛かったです。クラスメイトは早慶上智、関関同立、北大神戸大に合格していき、新居の話や同窓会の話で盛り上がっている中での卒業式。ほんと辛かったです。それも辛かったのですが、何よりも辛かったのは、現役の時がんばりたかったけど結局勉強が上手く行かず、やる気を失ってグダグダのまま終わってしまったことでした。がんばりたかったけど、がんばれなかった、というのが一番辛かったです。
そして浪人が決まったあと、しばらくは廃人と化し、浪人を決めたものの予備校を探す気力にもならず。と、いうか、予備校、どうやって決めるのか、あんまり深く考えていなかったんですよね。そしてなーんにも考えずに決めてしまいました。
しかし、予備校は1年間通うところ。しかも費用も総額で100万円近くかかる、とっても重要な選択なのです。入学してから後悔しては、また1年後、同じ思いをすることになってしまいます。
そんな重要な選択にも関わらず、予備校を決めなければいけない期間は非常に短いのです!しかも、大手予備校なんかは、3月後半からどんどんコースが定員になってしまいます。
そこで今回は、三大予備校で浪人し、就職しても三大予備校に舞い戻った鈴ペンが、後悔しない予備校選びのポイントについて報告します。
鈴ペンがどうやって予備校を決めたか
まず、鈴ペンがどうやって予備校を決めたかお話しします。反面教師としてみてください。
何となく決めちゃった
- 「なんとなく」で、下調べもせずに自分の印象だけで決めた。
- どことも比較しなかった。
- 自分のニーズがなく、プライドをこれ以上傷つけられたくないという理由を無意識に予備校選択の基準にしていた。
下調べもしなかった!
- 入学を決める前に、下見にも行かなかった。
- 本当は他の予備校も同じ待遇だったのに、調べもせず決めた。
- 自分で調べるのではなく、噂だけで動いた。
自分のニーズを考えてなかった
- 慶應文学部志望(現役時早稲田に落ちたから気分変えたろ、という安易な理由)だったなら、和文英訳・英文和訳、現代文の要約(慶應は国語ないけど、全体的で現代文の本当の読解能力が試されるため)添削をしっかりやってくれるところにしとけばよかった。
→ 名古屋の代ゼミは映像をみんなで見る形の授業形式だったため、英語の講師は画面の中だった。授業はとってもよかったけど、今思うと、ライブ中心の河合や駿台、駿台だったらTA制度があるから、そこで見てもらえてたのになあ。など
- 金額は結局は鈴ペンの場合あまり変わらなかったけど、よくよく見ると同じコースでも予備校によって金額に差がある。※河合・駿台・四谷の1年間にかかる費用比較の記事を参照。
- 代ゼミは学割があったからよかったけど、何も考えずに決めたところが、学割なかったら結構な出費になってたなあ。など。
予備校選び 失敗しないための3つのポイント
①自分のニーズをしっかり分析した上で予備校を決める
②①を元に予備校を絞り込み、事前に下調べをして、予備校の情報を収集する。
③実際に目星をつけた予備校に、少なくとも2校以上は実際に足を運んでみる。
①自分の現役時の敗因を分析し、ニーズを探る
まずは、自分が現役時何が原因で失敗し、志望校に合格するために必要なものは何かをしっかりと分析することです。予備校は、予備校に行けば合格するのではなく、受験生の合格をプッシュする単なる手段でしかありません。予備校選びだけではなく日々の勉強でもそうですが、合格点に達するために勉強するのは自分です。○○予備校に行けば合格する!ではなく、自分が合格するために何が必要なのかは、自分だけのものです。それを無しには、予備校選びどころか、例え入学したとしても、成績上昇は見込めません。
なので、まずは予備校どこにしようか選ぶ前に、自分が合格するために予備校に求めるものをしっかりとあぶり出しましょう。自分と向き合い、前年度失敗した自分を受け入れることができれば、プライドで決める、なんて馬鹿なことはしないはずです。
分析
鈴ペンの例を紹介します。とにかく、思いつく限りありのままに書き出しましょう。
1. なぜ失敗したか
まずは予備校とか抜きにして、なぜ前年度上手く行かなかったのかをありのままに分析しましょう。
●計画が上手く行かなかった → なんで?
①参考書を使うと、これで本当に合格できるのか、ばっかり気にして、内容を消化するのをおろそかにしてしまい、中途半端な状態で他の参考書に手を出しまくったから
②盛り込み過ぎた。→1日1日厳密に立ててた。計画がズレることがストレスで、やる気がなくなった → そもそもズレる自分が悪いのか? → いやいや、結局ズレちゃうし、ズレるのが私なんだから、ズレちゃうことを前提にやるべきことを消化できるようにしよう。長期の目標、中期の目標、そこから逆算して、月の目標、逆算して、週の目標だけきめといて、1日やったら調整してったらいいんだ!
●やる気なくなった → なんで?
①自分が合格できるか不安で、不安に負けた → クラスメイトから、「あんたこんな問題集、まだやってるんだ、私、もう3周は終わったよ」とか、「未だにこんなんやってんだ、引くんだけど」という言葉を聞いて、周りの言葉を気にしすぎてしまい、完全に自分を見失った → 人は人、他人は他人。自分の弱点は他人の弱点じゃないし、他人の弱点は自分の弱点じゃないから、周りは気にしてはダメ!
②模試を受けると、「自分ができない」という現実を直視するのが怖かったから。→ 模試は受け入れて、しっかり復習しなきゃ!浪人したら、復習に重点をおこう。
●基本部分の抜けがいっぱいあった
→ そもそも基本てなんだ? → 抜けがいっぱいあって気持ち悪い → 特に英語!文法、熟語、単語、構文、とにかく長文を読むうえで、「なんなく」で読んでいる。長文をよむ武器が揃っていない。その武器が基本ってやつか。分構造をつかめていない。→ 予備校の文法の授業を、授業その都度理解できるまで、文法辞典と一緒にやろう。てか、どの教科もその都度100%理解できるまで、曖昧なとこは残さないようにやろう。・・・
など。
2. 合格するために、項目ごとに予備校に求めるニーズ書き出す
鈴ペンは実際ここがなかったのですが、振り返ってみてのニーズを書き出してみます。
【カリキュラム】
●自分は計画を立てるのが苦手だから、カリキュラムがしっかりしている予備校にしよう
●慶應文学部志望だから、英語が強いところで、添削をしっかりしてくれるところがいいな
【設備・サポート】
●自習室は絶対きれいなとこがいい。
●すぐ相談や質問ができるところがいい
【費用】
●費用は親と相談して年間100万くらい。
●電車通学だから、学割使えるところがいい。
【その他】
●通学は電車で20分以内がいい → 名古屋駅!
●同じ高校の人があんまいないとこがいい(←鈴ペンはなんとなくそうでした)
●早慶模試をやってるところがいい
などです。大切なのは、予備校は目的ではなく手段なので、まず前年度の反省をし、志望校に合格するために自分が今年どうすればいいのかの反省点と改善点を考えることが重要です。
そんなに細かくやって、一見予備校のニーズとあんまり関係ないんじゃないか?と思うかもしれませんが、この作業をすることによって、自分が第一志望合格のために何がダメで何が必要なのかをあぶり出すことができ、ニーズもより明確になるからです。また、予備校が始まる前にこの作業をしておくのとしておかないとでは、スタートがかなり違うので、是非やっておきましょう。
そして、それに加えてその上で自分が第一志望に合格するために予備校に求めるニーズを考えましょう。
以上のポイントをまとめると、
①前年度を分析する
- 自分の前年度の状態をありのままに書き出すこと。そして、それを受け入れること。
- 自分の癖を分析し、そこを受け入れた上で、どうすべきかを考えること。
- 着地点は、志望校の合格点に達すること。そこに行き着くように考える。
②予備校のニーズを書き出す
- カリキュラム・設備・費用・その他 で考える。
②事前に予備校を下調べする
①をしっかりしたら、次に、めぼしい予備校をピックアップし、直接予備校に足を運ぶ前に、ネットなどで事前に下調べをしましょう。
というのも、この作業無しにすぐに予備校に足を運んでしまったら、予備校は入学させるのに必死なので、いいとこしか見せようとしないからです。先入観を取っ払い、自分の第一志望合格のためにベストな予備校を選ぶためにも、まずは情報収集をしておきましょう。
- あらかじめ予備校の知識を得ておく。予備校ってどんなとこかちゃんと知る
※参考になる関連記事。併せて読んでください。
②1年間にかかる浪人生の予備校費用比較。河合・駿台・四谷学院 安いのはどこ?2016
③浪人生の予備校比較。河合塾と駿台どっちがいいの!?という問題
- それぞれのHPでしっかり事前に見てく
【見るポイント】
①費用
②学割あるかないか
③入学金の割引方法
④入学認定方法
→ 模試の成績が必要な場合は、実際に足を運ぶ際に模試の結果などを持っていきましょう。
⑤カリキュラム
⑥志望コースのカリキュラム
⑦設備
③入学説明会・体験授業に最低2校は参加する
しっかり予備校を調べたら、次は実際に予備校に足を運んでみましょう。その際は、かならず最低でも2校は周りましょう。というのも、入学説明会に行ったら、予備校側も必死なので、あの手この手で魅力を伝えてきます。なので、しっかり2校以上周ることで、比較対象ができ、より確実に予備校を選ぶことができるからです。
また、事前に入学説明会や体験授業に参加すると、大抵入学金割引き券(河合、駿台は入学金10万円が5万円になります)がもらえたり、また地域によってはもっと入学金が安くなる可能性もあります。
なので、事前に入学説明会には足を運ぶようにしましょう。入学説明会が都合があわない、という場合では、個別相談に行きましょう(事前に電話して、予約しておいた方がいいかもです。この時期めっちゃ混み合うので)。
予備校に行ったら、見るポイントをまとめておきます。
ここを見よう!
- 自習室の様子、数
- 過去問の蔵書量
- トイレの清潔さ
- 入試情報ルームの様子
- その他自分のニーズで書き出した点
裏技
- 相談員に、担任かどうか聞く→自分の志望大や勉強の仕方などを聞く
→ その人が担任になるかどうかはわかりませんが、個別面談の状況をシュミレーションできる。
- 体験授業を受けたら講師に質問へ
→ 実際に通っている様子を体感できるし、結構職員より講師の方が洗いざらい話してくれるから。
こんな予備校はやめといたほうがいい
- 問い合わせしたら基本アルバイトが対応し、社員がなかなか出ない
→ 業務がまわっていない → 入学後も面談があまりできない。できたとしても、じっくりやってもらえない可能性が高いです。
- 個別面談で対応がよくない。
→ これは言うまでもないかもしれませんが、大体個別面談してくれる人は担任である場合が多いので、個別相談の時点で対応が悪いのは実際担任になっても同じ対応が予想できるからです。
まとめ
以上、予備校を選ぶポイントについてまとめてきました。色々と言ってきましたが、大切なのは常に着地点を「第一志望に合格するため」にすることです。
予備校は目的ではなく、第一志望合格のための手段でしかありません。しっかりと、
①自分を分析し、前年度の反省をした上でニーズを決め
②不確かな情報に流されないように情報をしっかり収集し、比較する、
③そしてその上で実際に自分の目で、耳で聞いて、
その上で決めるようにしましょう。
1年間は、あっという間ですが、浪人してみて思ったのは、予想以上に辛いです。でも、だからこそ、自分と向き合い、そして合格したときは、浪人してよかったな、と思えました。
もう次の受験まで1年間を切っています。
1年後、後悔しないように、過去は振り返らず、今できる最大限のことをしましょう!
【併せて読みたい!】
1年間にかかる浪人生の予備校費用比較。河合・駿台・四谷学院 安いのはどこ?2016
浪人生の予備校比較。河合塾と駿台どっちがいいの!?という問題