浪人生の予備校比較。河合塾と駿台どっちがいいの!?という問題
2017/04/05
「河合と駿台、どっちがええか、、、」
浪人が決まって予備校を選ぶ時、河合塾と駿台、この2校で悩む受験生はとっても多いです。
そこで今回は、どちらの予備校にも通っていた&勤務していたことがある鈴ペンが河合と駿台を徹底的に比較していきます。※高校生向けの河合塾・駿台・東進の学年別比較はこちら
結論から言うと、
です。予備校選びの期間はとっても短いです。しっかりと比較し、後悔のない選択にして新しいスタートを切ってください!
なお、1年間にかかる具体的な費用の比較については、系統別にかなり細かく計算してこちら記事でまとめてあるので、併せて参考にしてください。
自分の読みたいところからよんでね!
そもそも河合と駿台って?
河合も駿台も、創立100年近くある予備校で、どちらも学校法人です(だから学割使えるよ)。いわゆる3大予備校で(代ゼミは経営縮小してしまった、、、)、全国模試を持ち、高校にも入試情報を提供する受験産業の中核を担っている2校です。なのでどちらに通うとしても、大学受験に必要なサービスは揃っています。
河合塾
⇒ 生徒の層が広く敷居が低い 文系の生徒が多め
- 本拠地:愛知県名古屋市(千種校)
- 校舎:北海道〜九州まで全国31校舎(現役専門校舎含めると60校舎)(2016年3月現在)
- 1933年開校(今年で創立82年)
- チューター制度(担任制度)を初めて導入したところ
- 文系が強いと言われている
- 成績下位層から東大などの超難関まで生徒の層が幅広い
- 全国模試の全統模試は全国屈指の母集団で、早慶オープンや医進模試など模試のラインナップも豊富
- センター試験合否判定システム:センターリサーチ
- 理系に強い現役理数系塾SEG・Z会と提携している
- 学費が割と安い
河合塾千種キャンパス
※画像元:河合塾HP 千種キャンパス千種校のページより
駿台予備学校
⇒ 難関大志望者の層が厚い。理系の生徒が多め
- 本拠地:東京都千代田区神田駿河台 (御茶の水校)
- 浪人生の校舎:北海道〜九州まで全国28校舎(現役専門校舎含めると38校舎)(2016年3月現在)
- 1918年開校(今年で創立98年。2018年には創立100年を迎える)
- 理系・医系が強いと言われている
- どちらかというと中堅から超難関の難関大志望の層が多い
- 全国模試は、他社の全国模試よりも難易度が高く、成績上位の層が多い
- センター試験合否判定システム:データネット
- Benesseと提携している
- ゆるキャラがいる(フロン太くん)
※画像元:駿河台学園HPより引用
駿台お茶の水2号館
※画像元:駿台予備学校HP お茶の水2号館のページより
合格実績の比較:「文系の河合、理系の駿台」は都市伝説?
次に、2校の合格の実績を見てみましょう。
※河合塾、駿台発表2015年度入試結果より(現浪あわせて、それぞれのグループ関連法人、及び季節講習受講生から集計。模試受験だけの受験生は含まない)
東大・京大・東工大・国私医学部医学科が駿台、一橋大・早慶大が河合の方が実績が高いという結果になりました。この構図は近年あまり変わっていません。
「文系の河合、理系の駿台」なのか
逆に言えば、河合だと理系が弱く、駿台だと文系が弱いのか。これは良く聞きくことですが、果たして本当なのでしょうか。
実績からみると、確かに河合は文系(特に私文)が強く、理系・医系は駿台の実績が高いです。しかしカリキュラムからすると河合が文系を、駿台が理系を特段力を入れている訳ではなく、どちらも理文分け隔てないカリキュラムが組まれています。結論から言うと、内部にいた身からしてもこの「文系の河合、理系の駿台」は都市伝説のようなもので、実際その筋の人に聞いたのですが、河合塾のかつての広告戦略が起因しているという噂もあるとのことです。
ではなぜ実績に差があるのかというと諸説ありますが、この構図から受験生が文系は河合に、理系は駿台に集まりやすくなっている(実際にクラスの人数の違いがはっきり)、というのが大きな要因の一つだと考えられます。
①カリキュラムは?:ほとんど同じ
河合はPASSカリキュラム(Personal Apply Support System:一人ひとりの第一志望にこだわる仕組み)、駿台はCANシステム(Core、Active、Navigate)です。名前は違えど、どちらも入試で必要とされる基礎力をしっかり養成する講座を中心に、志望別、分野別の講座で構成されている入試に必要とされる全科目をバランスよく仕上げることができるカリキュラム構成になっています。
河合も駿台も、夏までは基礎を、秋以降は応用・実戦力を養うカリキュラムになっています。
違う点は?:河合は90分、駿台は50分授業
全体的な構成は同じですが、河合塾は90分、駿台は50分授業という点が大きな違いです。
河合の90分授業と時間割
- 90分の中で、「導入→講義→演習」と、演習を盛り込むことで授業内に学習内容の定着も行う。
- 90分授業なので、1日の講座数に比較的余裕を持った時間割になり、予習復習に取り組みやすい。
- ただ、慣れるまで眠い。
【例:特別選抜東工大コースの時間割】
※河合塾2016年度大学受験科 首都圏入塾案内より引用 http://www.kawai-juku.ac.jp/daiju/dct/kanto/gud/book/#target/page_no=81
- 水色、緑、黄色がLectureとMaster、ピンクがSelect、紫が特別講座。
- 1日3〜4講座(大体9:00〜16:30)。
駿台の50分授業と時間割
- 50分という特性を活かし、科目ごとに分野・テーマ別に授業・テキストを細分化させ、十分な時間をかけて理解を深めることができる。細分化されているので、疑問点を解決しやすく、体系的に学習できる。
- 50分授業なので、集中して授業に挑める。
- 授業時間が短い分1日あたりの授業数が増えるので、予習ちょっと大変
【例:スーパー東工大コースの時間割】
※駿台予備学校 高卒クラス 首都圏入学案内書より引用http://www.sundai.ac.jp/dp/2016/sotsu/syuto/p/#page=102
- 肌色がCore、ピンクがActive。Navigateはこれらに加えて自由英作や地歴の添削、分野別授業を実施。
- 1日4〜5講座(大体8:40〜15:20)。
授業内に演習をやって知識を定着させる河合か、演習は演習で分け、授業を細分化させて体系的に深く理解させる駿台か、どちらにもメリットはあるけど、どっちがいいかは好みだね!体験授業うけてきてみるといいよ。
②授業は?
講師は?:どっちもいい!
どちらも大学教授やその道のプロの方々ばかり。ぶっちゃけると、河合、駿台両方教えてる先生もいます。。。河合、駿台の講師は、案内にもあるけどテクニックじゃなくて学問の本質、理論をしっかり教えてくれるから受験に本当に対応する力がつきます。←ほんとにこれ!
小手先のテクニックだと難関大は本番の問題100%解けません(鈴ペン実証済み)。原理理解をしっかりさせてくれるし、大学教授の先生もいるので、学問として面白い授業を受けられることが多いです。英語も、長文のテーマ(例えば言語論、宗教論などの背景知識)までしっかり教授してくれる先生がいるので、一歩上の授業を受けられます。
もちろんテキストはどちらも難しいです。でも、100%わかる易しい内容だったら予備校はいらないわけで。。
先生の言う通り全力で予習し、授業をしっかり聞き(授業は耳学。板書だけではなく先生が言うこと全部をノートに書くこと。また授業を受けるときは自分の中で常に問いかけながら授業に挑むこと。)、しっかり復習をする。これはかなりキツい作業ですが、楽して合格できる、なんてことはどこの予備校でもないので、河合、駿台ってちょっと難しいのでは、と思って引けを感じている人も、ちゃんとやれば怖いことはありません。それに分からないところをしっかり質問にいけば大丈夫です。
テキスト
テキストは、どちらもそれぞれの講師が最新の研究をもとに作られたオリジナルテキストです。それぞれのカリキュラムに沿って、体系的に構成されています。よく合格した生徒から聞くのが、「テキスト以外、単語帳などを除いて参考書は使っていません」というくらい、授業、そしてテキストを徹底的にやり込めば、底力が付くように構成されています。例えば、駿台の数学は、前期は基礎、後期は応用・実戦問題中心となりますが、後期のテキストで手こずった場合、前期のどの問題と関連した問題か記載されているのでかなり便利です。
また、模試も両校とも講師が作成しているので、授業・テキストとあわせて体系的に学習を進めることができます。
河合も駿台も、各科目のテキスト、授業の説明がHPに掲載されていますが、それぞれの各科目の授業方針・特色がよく分かるので、是非一度見てみるといいでしょう。
質問は?:河合はフェロー、駿台はTA
受験勉強の大原則の一つ、「分からないことをそのままにしない」こと。そのためには質問環境が重要になってきます。
河合、駿台ともに生のライブ授業なので、授業後の質問はその講師にすぐ質問できます。では、それ以外の質問体制はどうなっているのでしょうか。
河合:フェロー
河合は、大学院生が常駐していて質問ができます。授業の質問は基本的に担当の講師に質問をして、でも講師は常にいる訳ではないので、自習中、どうしても分からないところがでてきた時などはとっても便利。
駿台:TA制度
授業を担当している講師に直接個別指導が受けられる(事前予約制・時間制)。授業後の質問だとなかなか時間をとれないけど、TAなら例えば数学の答案の書き方とか、結構丁寧にこってり個別添削指導してもらえる。
座席指定制か自由席か
授業の座席は、河合が自由席、駿台は指定席です。駿台は指定席で、座席表が貼ってあって、毎週席替えがあります(もちろん視力の関係で前がいいという人は診断書を提出すれば前の方にしてもらえます)。
駿台は指定席なので、授業をとっていない生徒が授業に潜りこむ、いわゆる「もぐり」ができません。もぐりのせいで席が埋まる、ということはありません。
また、指定席だとクラスメイトにも、また先生も担任も座席表を持っているので、誰がいないかすぐにわかり、授業をさぼったらすぐにバレます(そもそも連絡なしでさぼったら即電話)。なので監視作用にもなります。
コースは?:河合は難易度易しめコースが、駿台は医学部コースが充実
コースに関してはどちらもほぼ同じようなラインナップが用意されていますが、若干それぞれに特徴があるので紹介します。
河合塾
- 首都大コースある(首都圏)
- 難易度的に比較的低い大学志望のコースがほとんどの校舎に設置されている。例えば、私立文系のMARCHから成蹊大、明治学院などを目指す私立大文系コース(駿台もMARCHその他私立大文系学部志望のハイレベル私大コースがあるけど、難易度的にその一つ下のコースは文系コースではない。ちなみに理系だと駿台もその下のコースが用意されている)があり、設置校舎もほとんどの校舎に設置されてる。
- 高卒中退者や、単位制・通信制高校生を対象とした、大学受験基礎・高卒認定対応コースがある → 首都圏(河合塾COSMO)、近畿(サポートコース)、東海・中四国・九州
駿台
- 東京農工大コースがある(首都圏)
- 医学部医学科の特別指導コース(個別指導100時間、150時間、コースによっては180時間つけられ、自分専用自習室、コース専用過去問ストック、W担任、特別な出席管理などがついている)が、河合は同じようなコースが首都圏であれば柏、麹町のみの設置だけど、駿台はほとんどの校舎に設置されている。
③サポート体制は?:あまり変わらん
クラス担任
どっちも変わらない。個別面談、指導。これは河合、駿台間というより、担任のスキルによる違いの方が大きいかもしれません。提供される情報も、河合はチュートリアル、駿台はロングホームルーム、双方の内容は大きくは変わりません。個別面談、三者面談、出願面談などがあります。面談は月に1〜2回。駿台は校舎にもよるけど、クラスや個人の状況に応じて小テストをしてくれる担任もいるみたいです。
保護者に対して
河合、駿台ともに、年に数回の保護者会、三者面談、定期的に模試の成績・出席状況などの報告があります。
④個別指導ってつけられる?:駿台はフレキシブル!
個別指導は、河合よりも駿台の方がフレキシブルに通常のコースに追加することができます。
河合
- 医学部医学科コースに週1、90分×24回の個別指導がついたコースがあるのと、季節講習に個別指導の講座がある。
駿台
-
一部校舎東大、医学部医学科、薬農獣医系コースに、100時間か150時間の個別指導、自分専用自習室、特別なサポート体制などがついた特別指導コースがあるのと、多くのコースに個別プラスという個別指導を50時間前期、通常コース+約20万でつけられる(他地域では年間100時間、通常コース+50万円というところも)。
-
50時間も、、という場合は、最短6時間(3日か4日間)から個別指導をうけることもできます。なので、夏だけ、とか、この分野苦手だから、、、というように、自分のペースに併せて個別指導をとることもできる。駿台のテキストを使って指導してくれるので、苦手分野補強におすすめ!
⑤設備面は?:どっちも同じ設備あるけど河合の入試情報ステーションはすごい
自習室、休憩スペース、入試情報コーナー、面談ルーム、どちらも受験に必要な設備は整っています。
入試情報コーナーに関して、河合駿台どちらも入試情報を閲覧できる場所はありますが、河合塾の入試情報ステーションはネットで調べられるパソコンもあるし、それに入試情報の管理量は整理されてるしすごいです。鈴ペン、いっつもお世話になってました。
また、入試情報コーナーだけでなく、どちらも全国模試を持っているので、チュートリアル、ロングホームルーム、保護者会などで配布される資料は、どちらも引けをとらないかなり細かい資料をもらうことができます。
※画像元:河合塾HP 河合塾自習室のご案内
⑥その他よくある話題からの比較
生徒の質(!?)がいいのは駿台って聞くけど
これは校舎にもよると思いますが、確かに真面目な生徒が多い印象です。その要因は、河合塾の方が生徒の層が厚いので、色んな生徒が集まりやすいから、というのと、あと駿台は多浪生だろうが全面禁煙だけど、河合は喫煙所があるから、そこも要因の一つではないかと思います。ただ、これもやっぱり校舎や、その年にもよると思います。河合塾だって大半は真面目だし、駿台にだってずっと休憩所にたまってる生徒がいるのも事実。基本的にはちゃんと勉強している人がほとんどです。いずれにせよ、自分は自分で律してやることが大切です。
ところで代ゼミは?
河合、駿台とならんで三大予備校の一つであった代々木ゼミナールは、鈴ペンが浪人時浪人していた予備校でもありますが、2015年、経営規模縮小により、今では全国7校舎、全国模試、センターリサーチが廃止されてしまいました。代ゼミの特徴と、デメリットについて見ていきましょう。
【代ゼミの特徴】
- 週6日制90分授業
土曜日はテスト演習。鈴ペンの時にはなかったなー。アウトプットがしっかりできて、日曜日を週の復習日にすれば抜けの確認がしやすいね!
- オリジナルカリキュラムコース(国公立理文、私立理文)
科目ごとに自分のレベルに合わせて受講できるコースがある。通常のコースだと、受ける授業があらかじめ決まっているが、オリジナルカリキュラムコースだと、自分の学習状況に応じて代ゼミスタッフと相談しながら、自分だけのオリジナルカリキュラムを作れるコース。壊滅的に苦手な科目がある人におすすめのコース。他の東大コースや早慶コースとかは、通常通りみんな同じ授業を受ける形です。
- 映像授業とライブ授業のバランス
特に地方校舎。鈴ペンは名古屋校に通っていたけど、ライブ授業と、みんなで教室で映像の授業を見る授業とがあった。基本映像が多かったかな。また、コースの授業とは別に、個別ブースで視聴する単科ゼミを週1くらいで授業後夕方からとっていた。河合や駿台に比べると、映像授業の割合が多いかも。あと、今はもうしてないと思うけど、授業は録音してたな。だから復習がしやすかった!そして、映像授業って、質問は?って思うと思いますが、意外に質問で困ったことはなかったなあ。あと、聞き逃したところは巻き戻しできるからよかったよ!鈴ペンは単科で上住先生の早慶世界史をとってたよ!
- スカラシップ制度がある
河合や駿台にも、在学中の成績によって学費が戻ってくる制度があるけど(※費用比較の記事参照)、代ゼミは入学前の入学コース診断テストで成績優秀な人は年間学費より授業料の一部(最大80%相当額)を減額する制度がある。→詳細はこちら(※首都圏版。他校舎も同様)
- 自習室がめっちゃきれい
これは実際通っていた感想だけれど、自習室、めちゃくちゃきれいだった。あとトイレもめっちゃきれい。トイレにいるときが一番幸せだった。代ゼミタワーもそうだけど、代ゼミは全体的に設備がきれいな印象。河合の生徒が結構自習室使いにきていたよ。あと、過去問の蔵書量が充実している。かなり過去までさかのぼって利用できるのでとってもよかったよ。
- 授業料が安い
入学金は、河合、駿台、四谷学院と同様10万円です(※河合・駿台・四谷の費用比較はこちら)が、授業料は大体66万〜70万円程。河合、駿台と比べると、若干ではありますが安いです。オリジナルカリキュラムコースは、+5万ほどかかります。分割は河合、駿台同様2分割で、分割手数料は一括の料金+1万円です。
デメリット
- 独自模試とセンターリサーチがなくなった
模試は駿台ベネッセの模試と提携しているので、代ゼミで浪人した場合は駿台模試、センター自己採点合否判定システムは駿台ベネッセのデータネットを利用することになります。やはり、これは大きく、旧帝大、早慶を目指している人は駿台全国模試(駿台ベネッセ模試とは違うやつ)や、河合全統模試を受験する必要があるため、その分費用がかかります。また、自社の全国模試がないと、やはり情報量に差は出てきます。
- コース数が少ない
河合や駿台に比べコースの種類は少ないです。
ただ、経営規模は縮小したにせよ、鈴ペンは通ってて実際偏差値40台のポンコツから早稲田に合格したのは代ゼミのお陰だし、それにカリキュラムも大きくは変わりません。講師陣は、鈴ペンがいた時の英語の富田先生、現代文の笹井先生、世界史の上住先生、佐藤幸夫先生はまだいるので(この3人のお陰で網羅的に学習でき、早稲田に対応できる力がついたと思います。特に世界史の上住先生の世界史は理屈や背景のまとめ方がとても分かりやすく、タテヨコの網羅的学習が完璧にできた!)、講師力は東進への引き抜きがあったにせよ(西先生とか)、河合、駿台にいまだ引けはとらないと思います。
四谷学院とはどう違うの?
四谷学院と大きく違うのは学校法人か株式会社かの違い。四谷学院は株式会社なので学割がきかないです。また、全国模試をもっていないので、模試は駿台ベネッセの模試が3回カリキュラムに含まれています。カリキュラム面では、四谷学院は55段階の個別指導がついているので、本当に高校時代なんにもやってこなかった人や、大人数が苦手だという人、みっちり個別で見てもらいたい人はおすすめ!あと、対応がとっても優しい、丁寧です。5月病対策のゴールデンウィークにある皐月特訓や夏合宿など、大手にはない特訓合宿があります。ちなみに個別指導は駿台も6時間からつけられるよ。
※四谷学院高卒生コースHP http://www.yotsuyagakuin.com/course/j.html
東進は?
「今でしょ!」の東進は、浪人クラスもあるけど、基本現役が中心の予備校。こちらも株式会社なので学割はきかないです。1浪までしか受け入れていないのと、担任、クラスがしっかり公式であるのは新宿校だけ(東進によると、他の校舎もHPに記載があるけど、生徒の集まり具合で浪人生クラスがあったりなかったりするとのこと)。クラスはないけど、東進衛星予備校で高卒生を受け入れている校舎は校舎によって違うけどあるみたいです。あと、東進は高卒向けに在宅コースがありますね。また、河合や駿台、四谷とは違って授業は浪人生用にカリキュラムが組まれてはいません。現役生と同じ授業を受けます。
授業は、90分×全20コマ(河合と駿台は全24〜26コマ)。全て映像。一人黙々とやっていきたい、クラスとかいらない、という人にはおすすめだけれど、自分でしっかり入試情報収集、学習計画を立てた上で受講すること。
※東進高卒生総合コースHP http://www.toshin.com/honka/
まとめると、、河合・駿台それぞれ独自は?
河合の特徴まとめ
駿台の特徴まとめ
となりました。
まとめ
以上、河合塾と駿台を比較してきました。
今回の報告を参考にして、自分が合格するための条件、実際に足を運んでみて感じた雰囲気などで決めましょう。予備校を選ぶ際には、必ず自分のニーズをしっかり挙げた上で決めるようにしましょう。そのために、
①自分がなぜ現役で失敗したのかの原因を探る
②通う上での条件を挙げる(金銭面、自分の性格、苦手科目対策など、、)
この2点をしっかり考えた上で、選ぶようにしましょう。
この時期、気持ちの切り替えも必要だし、なのに予備校選びの期間はかなり短いです。しかし、これから1年間通う「学校」を選ぶのです。後悔しないように、しっかりと考えた上で選択してください。そして、必ず実際に予備校に足を運んで、いくつか比較して決めるようにしましょう。
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