前期日程、お疲れさまでした。
次は後期日程。前期の合格発表まで、特に前期で手応えがなかった人は、ここから切り替えて後期の対策をするのはかなり辛いことだと思います。
またこのころになると、あんなに受験生でひしめき合っていた予備校の自習室や図書館もガラガラになります。国公立組でも精根尽き果てて私立が受かってるから前期ダメなら私立に行く、という人や、もう緊張の糸が切れて早々と浪人を決める人などが大多数だからです。そんな中、勉強を続けるのは本当に辛いことだと思います。
ただ、今が正念場です!
後期の勉強は続けましょう。それはなぜか、
それは1度決めた目標を最後までやり通し、後悔のない受験にしてほしいから。そして何より、国公立大学後期は欠席率が高いのです。最後まで諦めなかった人にちゃんと席が用意されているのです。
事実、鈴ペンは何人も後期日程で合格していった生徒を見ました。東京大学(廃止されましたが)、電通大、横浜国立大学、東京医科歯科大学医学部医学科、神戸大学、首都大学東京。。。
すでにあなたには後期受験資格はあります。受験しに行かなければ、合格も不合格もありません。
残り約2週間。最後の力を振り絞りましょう。そして、自分の受験、後悔のない受験にしましょう。
今回は、後期に向けてどのように対策、切り替えていくのかについて報告します。また、実際に後期を切り抜けた生徒のインタビューも掲載します!
後期日程欠席者は約5割!
さて、後期日程の欠席率が高いとはどういうことか、実際のデータから見てみましょう。文科省、各大学が発表している過去3カ年の後期日程欠席率をまとめました。
このように、後期日程の欠席率は約5割!つまり志願者の半分は試験に来ないのです。実際の倍率(実質倍率=受験者÷合格者)も、10倍以上になるところもありますが、2〜4倍のところも多いです(パスナビで過去数カ年分の倍率を調べられます。)
最後まで諦めない人にチャンスが残されている。自分の受験どう終えるか。このチャンス、絶対に活かしましょう!
また、いやいや倍率めっちゃ高いんですけど、という人も、諦めないでください。後期日程は、周りのライバル達も状況も同じようなもの。自分が行かないと、そのライバル達に席をひとつ譲ることになってしまうだけです。
受験に行かないと合格も不合格もありません。そのためにも、自分が今できる限りのことをやりましょう。
後期の科目対策
とはいえ、後期って前期に比べて謎が多い印象を持っている受験生も多いのではないでしょうか。後期は面接や小論文、総合問題など、今までまったく対策してこなかった、、、という人も多くいると思います。
でも、それはあなただけではありません。その大学を受ける周りの受験生もほとんどあなたと同じようなもんです。
まずは、面接であればどんな形式で、どんな面接内容なのか、小論文や総合問題であれば、どんな問題なのかをチェックましょう。どちらも河合塾Kei-Netで各大学の情報を数カ年分閲覧することができます。また、小論文、面接の対策方法についてもまとめられているので、こちらも併せてチェックしましょう。
小論文、面接は、できれば学校の先生や予備校の先生または担任、宅浪生であれば周りの大人に協力してもらいましょう。
前期からどう切り替えるか
合格発表を待ちながら、前期から引き続き同じテンションで勉強し続けるのはかなりしんどいことです。ただ、時は金なり。1日も早く切り替えることが重要になります。
①後期に必要な得点と出題の整理
まずは、面接、小論文以外の人、つまり普通教科試験の人は、過去の合格者得点のデータから後期二次試験で必要な得点を計算し、何点とらなければいけないのかをを把握しましょう(面接、小論文の人は、先に触れた方法で対策計画を立てましょう)。
過去の合格者得点 ー 自分のセンターの持ち点 = 目標得点
二次試験の計算方法は、過去の国公立大学 二次試験の合格者得点の調べ方の記事で詳しく説明しているので、そちらを参照してください。
②前期、私立での分析と反省
次に、辛いかもしれませんが、前期、私立で出題された曖昧だった分野をリストアップし、丁寧に確認をしましょう。また、試験においての反省点、ケアレスミスなどもリストアップし、自分の本試験における反省点を目で確認できるようにして分析しましょう。
リストアップしたもの、そして過去問を解く中で出てきた自分の課題などを元に、残りの時間から優先順位をつけて計画を立てましょう。
自分の中でやることは分かってるよ!という人も、一度リストアップし、実際に見て確認できるようにすることで課題がはっきりするので、この作業は必ずしましょう。
やることが整理されると、勉強の継続もしやすくなります。
③毎日勉強を続ける
今までひしめき合っていた自習室や図書館も、この時期になると閑散とし、それだけで不安になります。前期で不安をかかえ、また中には私立に一個も受かっていない、というまさに窮地に追い込まれている人は、全てを投げ出したくなると思います。
しかし、1日休んでしまうと、2日、3日とずるずるいってしまいます。
特に英語や数学は、特にです。
そのためにも、まずはやるべきことを整理し、計画を立てましょう。
受験は自分の受験です。どんな結果であれ、最後まで後悔しないような受験をしてください。
先ほども触れましたが、後期は欠席率が50%。半分は受験に来ません。前期で合格した人もいますが、中には気持ちで負けてしまって受験を離脱してしまう人も大勢いるからです。だからこそ、最後まで諦めずに続けた人にチャンスが用意されているのが後期なのです。
何度も言いますが、鈴ペンは事実後期で合格していった生徒を鈴ペンは何人もみました。その生徒達は、本当に辛そうでしたが、そんな中でも黙々と毎日ガラガラの自習室に通って、机に向かい続けた生徒達です。
最後までやれることを全てやって、「自分の受験」を締めくくりましょう!
実際に後期で合格した生徒のインタビュー
ここで実際に鈴ペンの生徒で後期試験まで勉強を続け合格した生徒からメッセージをもらったので、紹介します!
●名前:みーちゃん
●合格大学:首都大学東京都市環境学部分子応用化学コース後期試験合格
●試験科目:化学
●前期日程:東工大第3類
●どんな生徒だったか:めっちゃ努力家。そして根性があった!そして素直!東工大志望だったが数学が苦手なみーちゃんは、本当に言う通りに課題をこなし(秋口ごろから毎日マーチ、地方国公立大学の数学の過去問をこなし、指示通り、先生にも自分の答案を積極的に持っていくような生徒でした)、後半からの伸びが超すごかった生徒です。東工大も、残念な結果ではありましたが、合格点まであと25点という僅差まで伸ばした生徒でした。
ちなみにその時(2013年度入試)のデータネットの度数分布図
●合格最低点(セ+ニ):495.8点(みーちゃんは499.8点)→ センター得点321.8点
まとめ
以上、後期に向けてどのように対策、切り替えていくのかについて報告してきました。
受験はまだ終わっていません!!!!!! 前期のふたをあけるまではなんとも不安でやきもきしてしまいますが、とにかく、最後の力を振り絞って、後悔のない受験にしてください!!!!!
そして、たとえもう1年やることになったとしても、前年度の受験を全力でやった人とそうでない人とでは、同じ浪人生でもスタート地点が違うので、伸び方が全然違います。
あなたがすでに浪人を決意しているとしても、後期試験を受けることは無駄にはなりません。本番に勝る受験対策はないのです。全力で取り組むことが大切なのです。
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