センター直前。国公立大学志望者は、センター対策真っ盛りのこの時期。
この時期よくある相談の一つが、苦手科目が思うように得点できずここにきて志望校を変えようという相談です。
たえちゃんもその一人で、1月に入ってからセンターでしか使わない数学が足を引っ張り、第一志望を諦めようとしていました。
しかし、結果から言うとたえちゃんは志望校を変えず、見事第一志望、横浜国立大学経営学部に合格しました。
今回は、センター試験で苦手科目があるために諦めようとしている人に向けて、諦めないためにどうすればいいのか、その方法について紹介していきます。
とにもかくにも、受験で大切なことは、
最後まで諦めずに1点でも多く得点し、何が何でも合格を勝ち取ってやる、という気持ちです。
諦めかけている皆さん、最後まで、自分がやれることをやりきりましょう。
※たえちゃんは実際に鈴ペンがみた同じ状況の生徒で、名前は仮名です。なお成績も、実際のたえちゃんの成績とは多少変えていますが、ほとんど同じです。状況、志望校は同じです。
まずは分析!各科目合格するために必要な点数を把握する
ここで大切なのは、
①センター試験合格者得点を調べ、目標得点を決める
②その合格点に達するために、各科目で目標得点を決める
この2点です。
①のセンター試験合格者得点の調べ方については、センター試験 大学別合格者得点の調べ方の記事を確認してください。目標得点を調べたら、各科目の目標得点を決めましょう。
科目ごとの目標得点は、苦手科目は低めに設定し、そのかわりそれを得意科目でカバーするような形で目標点を設定して、総合で合格点に達するように設定しましょう。そうすることで何点取らなければ行けないのかが具体化され、やるべきことが見えてきます。
大切なのは、第一志望の合格点に達することです。結構当たり前のように思えることですが、とくに直前期、目の前のできるできないに気をとられ冷静さを欠いている受験生には、この視点が抜けていることが多いです。東大や国公立医学部を除いて、ほとんどの場合全科目を満点とる必要はありません。総合で合格点に達すればいいのです。
ではたえちゃんの状況をみてみましょう。
●第一志望:横浜国立大学経営学部経営学科
●横浜国立大学経営学部2016年度センター試験配点
英 :200 国:200 数:200 地歴公民:100
理科:100 ※英はリス含め200。(満点800点)
●横浜国立大学経営学部経営学科センターボーダーライン:80%
→目標得点率82%(656点)に設定
●模試成績状況:第2回駿台全国模試
英語:55.0 国語:49.5 日本史:50.7 D判定
●12月実施センタープレ得点:592点 → 横国に換算※:553点
※英語はリスニングを含めて200点に圧縮されるので、英語の得点×0.8で計算しました。
●目標得点との差:553点/656点 → 103点
このように、まずは具体的に自分の状況から実際に得点しなければならない点数を割り出し、苦手な科目は低く設定し、その分他の得意科目でカバーするように目標得点を整理することで、やるべきことを具体化することができます。
科目別の目標得点が決まったら、次はその点数にするために具体的に対策するかを考えていきましょう。